スウェーデンの人々は子どもの頃みんな彼の作品を読んで育ったと言われるほど人気の高い、スウェーデンを代表する作家レナート・ヘルシングが文を書き、また彼との黄金コンビで有名なポ−ル・ストロイエルがユーモラスで北欧らしいカラフルなイラストをつけた 1966年初版の人気絵本の復刻版。
ヘルシングのユーモアたっぷりの文と、それにぴったりとはまる、ストロイエルのユニークでとってもかわいいイラストで、スウェ−デン語のABCのお勉強! イラストを見ていると色々想像できて、 スウェ−デン語ができなくても充分楽しめます!
インテリアとしてお部屋に飾るのもおすすめ。
北欧テイストのお部屋作りにぴったりです。
Lennart Hellsing(レナート・ヘルシング)
1919年生まれ。現在までに数多くの子ども向けの作品を書いている、 スウェーデンを代表する作家・詩人。
1951年、『トンチンカンばあさん』でニルス・ホルゲッソン賞も受賞しています。
Poul Stroyer(ポール・ストロイエル)
1923年生まれ。 ヘルシングとのコンビで有名な、個性派イラストレーター。
カラフルな色使いやコミカルなタッチの絵で、日本人ファンも多数。 1967年、『ペペとおおきなラッパ』でエルサ・ベスコフ賞も受賞しています。
パン屋のベングトソンは、クロックムッシュを焼いて、そこでブッレルティーナ・ベルギスと暮らしてた。
パン屋のベングトソンは毎朝オーブンに行くのが楽しみだった。とても長い天板があって、607人の兵士が食べるぶんだけのパンが焼けた。ブッレルティーナはノルウェー風パンをつくるため、蜂のようにせっせと働いた。彼女は毎朝6時に起きてビスケットを焼いた。ブッレルティーナはお給料にポピーの種を48粒もらった。クリスマスのパンに使うため。夜になるとブッレルティーナはくたびれて、 砂糖壷の中でスプーンを枕に眠った。パン屋のベングトソンは、ココナッツ山のてっぺんに座って、自然を楽しんだ。
まるく赤く沈む太陽はノルランド地方のこけももパンのよう。空にぶら下がる月はクロワッサンのよう。パン屋さんが山を下りるとき、寒くて足の指が10本とも風邪を引いた。彼は具合が悪くなり、薬を飲んでもさらに悪くなるばかり。
パン屋のベングトソンは死んでしまった。彼はパンの中に入れて葬られた。パン屋ではもう誰もパンを焼かなかった。ブッレルティーナは店を閉めた。ブッレルティーナは、ブリュッセル風ビスケットとサフランパンでできた車を マジパンの雄鶏に引かせて町を出た。
その後、パン屋のベングトソンの店にはズアオアトリが住み、 パン屋のベングトソンの歌を歌った。ところが、星の輝くルシア祭の夜に、パン屋の猫ルッセカットがやって来て、ズアオアトリを食べてしまった。
この絵本には、スウェーデンの家庭の食卓にのぼる いろいろな種類のパンが出てきます。 はじめから終わりまでリズミカルに韻を踏んでいますので、 スウェーデン語がわかる人は、ぜひ声に出して読んでみてください。 歌うような楽しさを味わうことができるでしょう。